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DQancFB4主な特長
多くのANCシステムではフィードフォワード制御を用いてます。 ノイズ源の近くからリファランス信号を取り出し、逆フィルタで逆位相の波形を算出後、制御音源(スピーカまたはアクチュエータ)から出力、そして評価点での信号パワーが最小になるよう制御アルゴリズムは動作します。 しかし次のような理由でフィードバックANC制御が求められています。
(1)ノイズ源を特定できない等の理由で、効果的なリファランス信号の入力ができない。 フィードフォワード制御は、ノイズ信号が媒体中を伝搬する間に計算した逆位相信号をぶつけるという手法を取っていますから、 制御装置は入出力間遅延が十分小さいことが望まれます。 しかしハードウェア上の制限があるため、有る程度の遅延は仕方のないことです。 よってノイズの伝搬時間が制御装置よりも大きくなるように、リファランス入力点と制御出力点の距離をある程度大きく取り時間稼ぎをするのが一般的です。 ところがフィードバック制御ではこのリファランス信号と評価点信号とが同じ場所に位置していますから、時間稼ぎをすることができません。 フィードフォワード制御の観点からすれば、空気中のように最小位相系でない場合、フィードバック制御は、すでに処理が間に合ってない状態にあり、常に不安定な系になると思われがちですが、以下の 何れかのケースでは有効となります。
(1)ノイズが周期信号である。 リデック社「DQancFB4」はサンプリング周波数は十分に高く(最大48KHz)、逆フィルタ・タップ数も最大2Kタップという驚異的な演算能力を持っています。 さらにフィードバック制御でしばしば問題になるハウリングの防止機能も付いているため安定制御が可能です。
以下に、「DQancFB4」のブロック図を示します。
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最終更新日 : 2015年07月15日
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