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フィードバック型ANC
 

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DQancFB4

主な特長

bullet最大サンプリング周波数48KHzのフィードバック型ANCのFiltered−X LMS
bullet制御システム構成CASE(4−4)
評価点入力4、制御出力4
Ex_Toolシステム構成
(1)DSP   : RU−DQ13 1枚
(2)AD+DA : RU−AX84 1枚
(3)筐体   : 5スロット
bulletプログラマブルな制御パラメータ
(1)サンプリング周波数 : 500Hz〜48KHz
(2)カットオフ周波数 : 100、200、500、1K、2K、5K、10K、20KHz
(3)TAP数 : C8〜1024TAP W8〜2048TAP
(4)ステップサイズ・パラメータ
(5)Leakage
(6)システム同定ノイズレベル
(7)システム同定回数
(8)チャンネル間クロストーク有り/無し
(9)ハウリングキャンセラ有り/無し  
bullet制御アルゴリズム: エラースキャンニング Leaky Filtered-X LMS 適応型FIR
bulletランタイム時の係数表示
bulletWindows/2000/XP/Vista
bullet名称 : DQancFB4 (RU-DQ13 Active Noise Control -FeedBack)

  多くのANCシステムではフィードフォワード制御を用いてます。 ノイズ源の近くからリファランス信号を取り出し、逆フィルタで逆位相の波形を算出後、制御音源(スピーカまたはアクチュエータ)から出力、そして評価点での信号パワーが最小になるよう制御アルゴリズムは動作します。 しかし次のような理由でフィードバックANC制御が求められています。

 (1)ノイズ源を特定できない等の理由で、効果的なリファランス信号の入力ができない。
 (2)リファランス入力マイク(センサー)を取り除いて小型化したい。

 フィードフォワード制御は、ノイズ信号が媒体中を伝搬する間に計算した逆位相信号をぶつけるという手法を取っていますから、 制御装置は入出力間遅延が十分小さいことが望まれます。 しかしハードウェア上の制限があるため、有る程度の遅延は仕方のないことです。 よってノイズの伝搬時間が制御装置よりも大きくなるように、リファランス入力点と制御出力点の距離をある程度大きく取り時間稼ぎをするのが一般的です。 ところがフィードバック制御ではこのリファランス信号と評価点信号とが同じ場所に位置していますから、時間稼ぎをすることができません。 フィードフォワード制御の観点からすれば、空気中のように最小位相系でない場合、フィードバック制御は、すでに処理が間に合ってない状態にあり、常に不安定な系になると思われがちですが、以下の 何れかのケースでは有効となります。

 (1)ノイズが周期信号である。
 (2)サンプリング周波数に比べてノイズの周波数帯域が低い。
 (3)制御出力と評価点までの距離を短くできる。
 (4)振動制御のように制御出力から評価点までの信号伝搬遅延が小さい。

リデック社「DQancFB4」はサンプリング周波数は十分に高く(最大48KHz)、逆フィルタ・タップ数も最大2Kタップという驚異的な演算能力を持っています。 さらにフィードバック制御でしばしば問題になるハウリングの防止機能も付いているため安定制御が可能です。

以下に、「DQancFB4」のブロック図を示します。
(ブロック図中の点線で表した部分はクロストークが有る場合を示します。)

 

  サンプリング周波数 C最大TAP数 W最大TAP数
Case(4-4)

48KHz

140

180

24KHz

200

540

12KHz 300 1300
Case(2-2)

48KHz

200

700

24KHz

600

1300

 

 

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最終更新日 : 2015年07月15日