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リアルタイム3Dサウンド再生ソフト RT3D 音の到来方向の知覚 主な特長
【仕様】
・音の到来方向の知覚人はどのような仕組みで音の到来方向を知覚しているのでしょうか? 人間は左右の2つの耳で音を聞きます。単純に考えると右耳に入ってくる音が左耳に入ってくる音より大きければ右から音が鳴ってると知覚するでしょう。また、右耳に入ってくる音が左耳に入ってくる音よりも遅れれば左から音が鳴っていると知覚します。従って、左右の耳の間の音の大きさ(両耳間レベル差ILDという)、到達時間差(両耳間時間差ITDという)を変えることで好きな場所に音を移動させることが出来ると考えられます。 しかし、ILD、ITDを変えただけでは前後・上下の区別がつきません。なぜなら左右の耳を結んだ直線に対して線対称な位置にあるILD、ITDは同じ物だからです。人間の聴覚はもっと複雑です。 ・ヘッドフォンを使った3D再生HRTF(Head-Related Transfer Function)は様々な角度・高さの音源から左右の耳までの特性を表したものです。HRTFにはILD、ITD情報も含まれています。さらに人の頭や耳の特性が含まれているため、線対称な位置にある音源でも区別がつきます。このHRTF(頭部伝達関数)を好きな音源に掛け合わせるとあらゆる角度・高さに音を移動させることが出来ます。この掛け合わせる計算を「畳み込み」と言います。ある角度のHRTFを畳み込んだ音をヘッドフォンで再生すると、その方向から音が鳴っているように聞こえます(音像定位)。RT3Dは水平面5°間隔のHRTFをFIRデジタルフィルタによりリアルタイムに畳み込み再生します。 ・2つのスピーカーを使って再生する場合2つのスピーカーを使って再生する場合はスピーカーから耳までの空間が問題になります。2つのスピーカーで再生すると右のスピーカーから出た音は右の耳だけではなく左の耳にも到達してしまいます。左のスピーカーから出た音は右の耳にも到達してしまいます。これをクロストークと言います。また、スピーカーから耳までの空間を通る間に音が変化してしまいます。これでは忠実な再生は不可能です。 このクロストークと空間特性をキャンセルする方法がクロストークキャンセラです。RT3Dにはクロストークキャンセラが付いています。
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最終更新日 : 2015年07月15日
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